閉ざされた眼瞼と伝わらない言葉による意識の誘導/atsuchan69
 
をかぶって狸根入りを決め込む人種である。
 まして生活権は戦争を企てるやつらの手に握られている
 いったい詩人のうちの誰がよろこんで北朝鮮だのアフガンだのを話すというのだ? 

目蓋の夜、窓の外の事実が果たして本当かどうかも疑わしかった。

 割れた窓ガラスの向こうには下水道と火薬の匂いがたちこめている
 いや、すでに床に倒れた老人の片耳のない頭は吹き飛んで白い脳が飛び散っていた
 鮮血の【赤】が死と対峙して、ついさっきまで彼が生身の人間だったことを惨く確かに示している
 やがて瓦礫のごとき命の抜殻は屋根のない部屋に転がったまま永遠なる星々の世界を仰いだ

 つまり見たくない
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