明日ぼくらは葬列に混じる/ホロウ・シカエルボク
 
原に降りてぼくらだけの墓地に向かった
そのころにはもう埋葬をすることは止めていた
一番最後に埋めた犬の墓の前できみはしゃがみこんでずっと身体を震わせていた
ぼくはなんと言っていいのかわからずに
ずっときみの側に立って河の流れを見ていた


ぼくのかなしみはどうしても涙にはならなかった
どうしてきみは
あんなに泣いたのか
それはどんなに時が経ってもわかることはなかった


すべてが終わり、ぼくは真っ黒なネクタイを外して
ひろがった道路の真ん中に突っ立っている





あのときのひかりはどこに行ったのだろう




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