明日ぼくらは葬列に混じる/ホロウ・シカエルボク
 


明日ぼくらは葬列に混じる、くらい顔をした大人たちと、ぽかんとした子供たちと一緒に
明日ぼくらは葬列に混じる、急なことでちゃんとした服を用意できなかったことを気にしながら、どうしてもなおせなかった後ろ髪の寝癖を気にしながら


ねえ、街に沿って流れる河の側に伸びる道路の車線が少なくなるあたりの河原で
あちこちで拾ってきた死んだ猫や犬のお墓を作ったよね
そいつらのほとんどは車に撥ねられたり轢かれたりしたやつで
ナップサックの中で形すらわからなくなるやつもいたよね
あのとききみは幾つだったんだろう、あのときぼくはなにを考えていたんだろう
車線が少なくなるあたりの河
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