静かな鐘/木の若芽
「静かな鐘」
木の若芽
からーん カラーン
どこか宇宙の彼方で鐘が鳴っているのが
わたしだけに聞こえる 胸に響いてる
なんと言っていいかわからずに
人のとなりで淋しく黙っていると
外の明るさが 映画の一幕のようで
宇宙からの鐘の音のほうが
ずっと真実味をもってわたしをとらえる
人間は静寂を学ばなくては
新しい世紀に
沈黙し 静止し
静けさに親しみ 楽しみ 浸る
それを大切に愛さなくては
新しい時代に
山の静寂をこわさないで
森の静けさをみださないで
静寂を学ぼう
耳も目も心も
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