さようなら/
灰泥軽茶
てのひらひらひら
紅葉ひらりひら
ほぅらほら
どこかでだれかが呼んでいるよ
重なり合った呼吸が
色を濃くしはぜる音
夕焼けが沈んでいくように
どこかに吸い込まれていくように
秋がぱちぱちとやけていく炎のように
じっと今を見つめながら
てのひらをふる
戻る
編
削
Point
(10)