(批評祭参加作品)僕らは皆生きている〜かにクラブ「コウモリの森」/たもつ
 

う疎外感。
それでも、空を飛ぶための「手」がある、そして「月」をも目指すことができる、そんなメ
ッセージがこの歌詞にはこめられている。そのメッセージは

>儚いと嘆く
>人間の心が儚いと

にも込められている。
コウモリの寿命は五年くらい、種類にもよるだろうが長いものでは二十年になるものもいる
らしい。
それでも人間の寿命に比べたらはるかに儚い。けれども、それこそ人間の勝手な思い込みか
もしれない。
寿命に差はあれ、その生物が体感する一生は同じだ、という説もある。
カニクラブの曲に出てくるのはカニだったり、蛙だったり、「高橋君」だったり、と小さく
て弱くて名も無いも
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