況や 光をも/藤鈴呼
 

蝶が 微笑う
ひらり 乾いた土に 舞い降りて
一人 泣いた

ふわり 細い川で 雨宿り
ボンゴレの お家が 心地良い

私は いずれ 
咀嚼される 運命

その前に 赤い唇
もう一度だけ ゆっくり 眺めて
私の姿も じっくり 見るの

嗚呼 おんなじ 色だわね

色眼鏡で 眺めた世界は 真黒く
傘の外側に広がる カオスの世界

ふにゃりとした 大地は

踊るための もの
謳うための もの

細い川に リボンをかけて
ラッピングして 渡そう

誰に
何を

況や 光をも
移ろいの 瞬間

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
戻る   Point(5)