トワイライト/バンブーブンバ
 







ビニルクロスが剥れたすきま 小さな蜘蛛と曳きはじめる
すこしばかり艶やか 折り戸のガラス エッチングされはじめたあたり
新聞屋は遠ざかる 本が押した頬のあたり 浅い皺に
夢の残りやすんでる 桟の抱きにシャリのよう 吐息も積もる
ヤカンが沸騰している 沸騰したままのTIMEで満たされるこの部屋で
瞼を下ろしたその先に捉えるもの やはり、背表紙の、「風の」、あたり。



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