(批評祭参加作品)原口昇平という名の色/いとう
の書い
た「字」が「青く」はだけている。青くはだけているために、誰も
座れない。「字」は表現だ。「あなた」の残したものだ。青くはだけ
た、残されたものによって、他者は寄り添うことができない。
彼の他の作品の中の「青」をいくつか挙げてみる。
「レフ」(http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=23281)。
> 置き去りにされ
> 花束は
> 元の字がわからないほどの
> だんまりの青に
と、ここでは「だんまりの青」とある。
もうひとつ、「殺戮の時代」
(http://poeniq
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