心は六本木に/
番田
詩を書いたことがある
少ないのかも知れない まわりに そんな人は
寒い冬の明け方
仕事で 遠くに 出かけていく人を見た
僕には たぶん できそうもない
そうも言ってはいられない経済状況なのだが
部屋で 失業して 文学の勉強をしていた
すきま風が指先に冷たかった
日本文学が残すべきものとは 例えば 何だろう
それはそれで どうでも良いのだけれど
今月で金が底をつく
*
野菜をスーパーで買いあさり
味噌汁を作った
戻る
編
削
Point
(1)