気づき/木の若芽
み静まって
ひらひら はらはら
心がもどってくる
夕方の道
かげぼうし
わたしのだけどわたしより
大きくて くっきりと
いっしょに歩いていく
かげぼうしも日の光が好きなのだ
ぽかぽか小春日がうれしいのだ
大きくて くっきりと
いっしょに歩いていく
気づいてあげよう
見てあげよう
もっともっと
かげたちのドラマを
不思議なしかたで
心の中と外がすっきりとなっていた
星がときどき一直線にならんだり重なったりするように
木がときどきいっせいに葉を落としたり満開になったりするように
あなたの願いがきっととどいた
その知らせのように
明日 うれしそうに外へ飛び出すあなたが見える
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