秋の海にて/
唐草フウ
あなたの上におぶさって
海を渡る
落ち葉の海
先の見えないけわしく
おおきな声だけがたよりの―
墜ちていく
海には
かぎ穴も柵もない
だからどこへも
入られる
落ち葉は秋
とりが鳴き
あなたの靴
途方に暮れる
むやみやたらと葉の中を泳いでいる
私に
どうかきづいて
サクサク、カササ
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