誰が指折り願う日に/邦秋
 
笑顔色の街の中で 屋根の下独りきり
椅子に座って 本を広げては 心孤独 三年前の冬

思いどおりの春じゃなくて
壊れていると思っていた爪先の向きを決めるコンパス
買い換えようと思っていたけど

いつも同じに見えてるようで そっと変化を重ねている
空のように心の色が晴れて 今は素敵な歌、唄えてる

 知らないことばかり (出逢いの頃は)
 溢れた道のりで   (離れていたけど)
 この場所と君には  (心通わせて)
 出逢えた喜びに   (今がある)
 理由はいらないから
 「今朝見てた川の水煌いてた!」
 それくらいの偶然がいい


妙な仕組みで涙しながら地図
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