出会う/はるな
 

あれから
いくつかの詩を書いた
ふたりとも
無言で

色にも
光にも
夜にも かまわずに

いくつかの詩をかいた

鳥が飛ぶのにも
種が蒔かれるのにも
気づかないで

それから
さらにいくつかの詩を書いて

顔をあげたとき
お互い
やっと出会えたと感じながら
あなたが
誰だかわからない


戻る   Point(3)