さすらいのフレンチトースト/ブルース瀬戸内
 
ない。
私の主張はかなりフレンチである。
空間上に潜んでいるフレンチ粒を
効率的に集め非効率的に使い倒す。
その使い様にこそフレンチが宿る。

ちまちましたやり方など望まない。
大胆かつ大胆に、あるいは大胆に
世界を縦横無尽に鮮やかに駆けて
フレンチの王様、おフレンチな方
そんなふうに呼ばれたいのである。
お呼ばれされたいものなのである。

私はフレンチトーストなのである。
それ以上のものではないけれども
下手な謙遜やへりくだりによって
自分で自分を矮小化するのだけは
どうしたって避けたいものである。
なにはともあれ、さあ食べたまえ!
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