今に失うもの/番田 
 

時計が回るたびに
たどるべき道を 僕は ときどき忘れる
そうして思い出す あれは 10年前のシンガポール旅行でのこと
これから 僕は どこに行くのだろうと思っていた
行くべきであったろう 来た道と 帰る道
その風景を アメリカの通りに見た


なんとか 僕は 4日目の朝に家に帰り
部屋のフトンに横たわった
きっと この会社には もう いられないのだと
ブログを 自分へ 書いていた

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