忘れることのないように。/
元親 ミッド
みを分かち合ってくれた。
海鳥が、飛んでいる。
雪空と波間の境を。
白い白い粒に叩かれながら飛んでいる。
さまようように飛んでいる。
あれはきっと、記憶の旅人。
遠い日へと、向かう人。
もっと、もっと
悲しみをちょうだい。
もっと、もっと
寂しさをちょうだい。
僕がキミを
キミが僕を
忘れることのないように。
忘れることのないように。
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