忘れることのないように。/元親 ミッド
 
みを分かち合ってくれた。

海鳥が、飛んでいる。

雪空と波間の境を。

白い白い粒に叩かれながら飛んでいる。

さまようように飛んでいる。

あれはきっと、記憶の旅人。

遠い日へと、向かう人。





もっと、もっと

悲しみをちょうだい。

もっと、もっと

寂しさをちょうだい。

僕がキミを

キミが僕を

忘れることのないように。





忘れることのないように。
戻る   Point(0)