宙に舞う小雪のように。/
元親 ミッド
板のような冬空の下
小さな
小さな小雪が
ふわりふわりと
宙を漂っていた。
きっと僕らの悲しみはこんな感じ。
寒気のただなかで
落ち着くところを得られずに
ただ宙に舞う小雪のように
切なかったんだ。
キミのその悲しみを
受け止めてあげられるのは
きっと、キミを悲しませた
キミの愛する彼だけなんだろうね。
そう思うと
僕の心もまた
凍える小雪のように
やはり宙を舞っているのだった。
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