俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えてくれ/ホロウ・シカエルボク
ルデンタイムが終わるまで寝ころんでときどき寝入ったりしながらテレビを見てそれからまた自室に引っ込んでネットに興じ大物芸能人の死にびっくりしたりしながら気が付いたら日付変更線になっていて同居人におやすみと言って布団に入るもののまったく寝ることは出来ず真っ暗な部屋の中でらんらんと目を開いてどれだけ目を凝らしても見えないものを見ていたがそれはやっぱり見ることなど出来ずしかたがないからといって眠りに逃げることも出来ずずっと目を開けていたらおーこれは絶対的な死だなという気がしてきて思わず自分に念仏を唱えたらなんだか本当に死んだ気がしてきて胸の上で手を組んでみたらなんだか重力がおかしくなって俺の心理とでもいう
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