グリーン、あさ/
由比良 倖
緑色が敷きつめられている温かい屍斑が浮かぶ
とてもつるつるしたみち
枯れ木をぎしぎし云わせてあの人がやってくる
猫は、縁側でZの字になって燃えている
これは、そういう季節
私は、空洞の中で、朝を迎えます
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