事実/
世江
気づいた時にはもう遅くて、
頭を抱え、しゃがみ込んでいた。
“ここは、何処なんだろう...?”
無機質に響いたその声は、
闇へと消えていく。
時間(とき)だけが流れて、
私の想いだけが、
この場所に取り残されていく。
これが現実であり、
離せないこと。
戻る
編
削
Point
(6)