オネエサンがきたら/美砂
 
るくらい遠く
僕の目は空をみあげるけれど
そこにはなんにもない

いつまでたっても
スガタのないまま
荒れ狂ったり
きえいりそうになったりしながら
つづく
そしておわる
そしてはじまる
なにか、なにかをいいたいんだと
おもう、いっしょうけんめい、
僕が主人にうったえるのとおなじように
こぼれおちてゆくのを
どうしようもないような
どうしてあげたらよいのか
ときどき
ふるえるきぶんが
たとえようがなく
さみしいのかなつかしいのか
つぎのつぎ、つぎからつぎを
まちわびていることにきづく
つながってつづいて
そしてときどきぼくは
ねむってしまっていて
はっとしたとき
アレがまだつづいていると
たまらなく満ち足りたきもちがするんだ


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