頂きの眺め/HAL
 
のはなによりもきみなんだと
浅はかで愚かなきみはようやくに知る
こんなはずじゃなかったと

しかしきみの愚かさが
しかしきみの憐れさが
きみの眼を射抜くだろう

そう権力を握ろうとするものは
頂きに立ったときその荒地を眺め
自分の間違いに気づくんだ
自分の浅はかさを知るんだ

多くの市井のひとびとは先人からの知恵に学び
不幸になるのは分かっているから頂きに立とうとは想わないんだよ

戻る   Point(1)