冬の朝日/M?lodie
 
誰にも届かない言葉に意味はあるのか
そんな風に疑いながら自分の言葉を探してる
声なんて無くなってしまえばいい
そんな風に思いながらすぐに歌を口ずさむ
死にたいと嘯きながら約束をする
そんな風に体ばかりが明日に向かい続ける
ご飯を食べるみたいには当たり前に出来なくて
さっさと次の朝だけが平等に訪れるのに
みんなどこへ行くのですか
足を踏み出す先は同じコンクリートの上
光差す背後を振り向くことさえ出来ず
爪先から伸びる影のその向こうを
僕はまだ見つめられずにいるのです
氷の色した5℃の光線
白く滲む呼吸を繰り返し空に放つ
今年も静かに冬が来ました
足音一つも立てずにきみは
今も先も僕を離すことはないのでしょう
密やかに凍みつく声を追って
なくしたあさをおもうのです
戻る   Point(1)