守るべきものに守られて。/元親 ミッド
その分強くなれたんだ。
つまりは、キミを守っているつもりになっていた僕に
力を与えてくれていたのは本当はキミの方で
守っているつもりの僕が
本当は、キミに力をもらって
初めてそうして強くなれたんだって。
きっと
僕は僕で
キミに守られていたんだね。
いつかキミが言った。
“ごめんね、あたしには何の力もないけれど
すべてをかけてもあなたを守りたい”って。
あの時は、僕は笑っていたけれど
でも今ならわかります。
きっとキミはあの時から
ずっと僕を守ってくれていました。
ありがとう。
キミのことを愛しています。
キミに何の力もないだなんて嘘だよ。
キミが
キミ自身が、僕の力です。
戻る 編 削 Point(4)