タイムマシンおじさん/カマキリ
 
ここをもう少し南に歩くと大きな柿の木が見えてくる
手入れなんてされていなくてばさばさの大きな木が見えてくる

まだかけ算が苦手な時に、そこの汚い倉庫みたいな家には
ガラクタばっかり集めているおじさんが居た

おじさんは嘘博士で近所のガキを集めては嘘機械を見せびらかして
本当のアルコールをあおって好奇心とチャンバラする僕を赤ら顔で眺めていた


いつか、嘘猫寄せ笛を掴まされてあてのない嘘冒険へ旅立ったガキ
いつか、嘘アイドル製造機を掴まされてもんもんとした時空へ旅立ったガキ


そんなもんばかり増えていった

ある時、おじさんはいっさいの嘘機械の作成をやめることを宣言
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