せんせい/月音
ノオトに書きつのった 想いは
黒板のみどりに にじんで
金木犀の風に
セイラァ服のすそが揺れる頃
放課後の職員室で
私、わたし、ワタシ、、、
うつむいて
「それは はしかのようなもの かもしれないね」
困ったように 微笑んだ せんせい
下を向いた 私のあたまを
ぽんぽんと たたいて
そうね
そうかもしれないね
分かる いまは 少しだけ
でもね
せんせい
あれから 何人も いろんな人を 好きになったけれど
みんな
すこしだけ
せんせいに 似ているの
ねぇ
せんせい
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