錆びた空を見上げ/mac
錆びた空に立つ煙突の
煙がモウモウと
僕らの街を覆う
生きているのか生かされているのか
そんな事も関心の無い
そんな人々が暮らしている
僕らはよく捕まりそうになるので
バイクを捨てて仲間も捨てて
くたくたになるまで走る
アスファルトで頭を冷やしていると
月明かりに照らされてしまう
結局は路地にて
息を潜める事になってしまう
アルコール漬けが時折通るだけで
静かな通りには
多分僕らが落とした夢の欠片が
散らばっているのだろう
僕らは破片で傷を残す
煙に包まれて
いつか忘れてしまっても
この日を覚えていられるように
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