コスモス・ドライブ。/元親 ミッド
会話をポンポンとはしゃぐ子供のように投げてきた。
コスモスが揺れている。
それを眺めていると、ちょっと眠たくなるんだけれど
キミは、横で大はしゃぎして
ぐいぐいと僕の腕を引っ張って、
秋のまどろみに沈もうとしていたのに、
それを何度も引き上げた。
コスモス見にこれて良かったね。と言うと
キミは、ハナウタの間で、うんと頷いて
また、どこかに連れて行ってね!
と、満面の笑みでそういった。
コスモスを見に行こうよ。とキミが言うから
その日、僕らは旅に出て
僕はうかつにも、キミにまた恋をした。
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