凪知らず/もっぷ
 
どんなに身を焦がしても
無駄だよ
何度も言われた
諦めきれない

  (でもね…
  (少し、知ったかもね…
  (沁みてるかも…

風がずいぶんと冷たくなってきて
お願いを
ひとつひとつポッケから
取り出してみる

神さまがもし いるとしても
きっと選り好みして可愛がるから
わたしには

微笑まないのだろう
諦観に
やっぱり勝てない 憧憬は
今日もこころに

その影をしっかりと
刻んで そして
宵闇にまぎれていった

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