『架空の地上』/
あおい満月
わたしから、
誰もがみんな目を叛ける
見える人には見えてしまうのか
わたしの眩しいくらいの死線が
わたしはいつも
生と死を
天と地を分断した
千切れた藁人形を手に
地下鉄をさまよっている
出口のない出口
入口はみんな死の静脈流
傷口は、
永遠には塞がれない
*
階段を昇ると
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