残したいもの/
Yuuki
喉が枯れてしまった時の水のように
あなたが私の心に触れていくとき
きっと感謝の香りが私の手のひらから流れ出すだろう。
言葉に潤いを持てなくとも
顔が砂漠のように干からびてしまっていても
赤土のかけらをあなたにさしだすことはできるだろう。
僕の言葉は台風のように乱雑に、
何も残しはしないかもしれないけれど、
最後に落とした葉の衣が
冬のモグラの暖となりますように。
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