もう二度と/寿
あなたから目をそらした瞬間に、
そう、心の中の僕は死にました
夢だ花だと呟きながら
そう、それはもう息も絶え絶えに
泣いていると解っていたのです
ああ、あなたは泣いているのだと
それでも目をそらしたのだから
心の中の僕は死んでしまうほか、なかったのです
神様、どうすればよかったのでしょう?
非力な腕、貧弱な魂、無知な言葉
私にできることなどあったのでしょうか
きりきりとする体の奥の痛みに耐えるほかに
この日もあなたは生きているでしょう
連鎖反応のない涙があることに絶望し
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)