一人も虜に出来無い”ことば”/ドクダミ五十号
 
たったの ひとりで いいの

このあなあきの ぽけっとに

こううんな こうかが ある

よろこびは それに にてる

かさかさの てのひらにのせ

ながめることの しあわせだ

けいようが ちんぷでしょう

それはわたくしの つみだよ

あなたのつみじゃない のだ

わたくしに 才があればなあ


自覚の絶望と脱出の努力
常につま先は向いている
荒涼としているがそこに


戻る   Point(2)