花団地 (かだんち/《81》柴田望
 
花団地 (かだんち)





花団地 では

お隣とうちの間には

透きとおる壁 いちまい

光も音もつつぬけ

あいさつしたり

ちょっと荷物を預かるときも便利でした



花団地 では

花や野菜を作るのが常で

越してきたばかりの妻も

お隣さんに教えてもらい

子どもたちは雑草を抜いた

トマトやお芋や獅子唐を分けて頂き

子どもたちはおじきした

どうかお気になさらないで

うちも食べてもらって助かっているの



花団地 では

春、花の種子が交響曲の
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