RPG/ドクダミ五十号
 



一皮剥いても不毛な大地を他所に

厚い皮を渡り歩いて生きなければ

あんたの代わりに鋼鉄の腕が動き

破壊と新たなる上っ面を創造する

幾ら俯瞰出来るとは云え笑えない

なあ、そうだろう?神様とやらよ

薄っぺらい隔ての向こうを無視し

己が身の安泰をひたすらに祈って

無関係と言う名の武器を振るいつ

どんどんと進む物語の主人公だな

中々面白そうなRPGゲームだね

結局の所あんたは遊んでるだけだ

なあ、そうだろう?神様とやらよ

俺は軽い目眩のせいでこうしてさ

空中回廊から事を眺めているけど

あんたは更に上から眺めてるのか

どうだよ気分は?前夜祭開けの朝

薄ら曇った空の下で進んでいるよ

どうしてもゲームオーバーなのに

キャラクターはどうにも出来無い

畜生めそれでも物語は進むんだぜ

目眩が収まった俺も魔法の杖握り

ゲームオーバーに向けて歩むんだ

ほい、笑ってみなよ、全能者さん

忌々しいったらありゃあしねえぜ
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