ルンルンです。/
プル式
摘みたての金木犀を
ポケットティッシュの袋に入れて
そっと胸のポケットに忍ばせる
体の熱を帯びた柔らかな匂いが
歩く度にぽっぽっぽっと溢れ出す
ぽっぽっぽ
なんだかスキップでもしたいけど
もういい大人だしとか
いつもすれ違うメガネの人とか
気になっちゃうから
階段で少しだけ弾んで我慢する
それだけだって嬉しくって
頬の緩むのがわかっちゃう
ぽっぽっぽ
は、ぽっかぽか
小さな花が心に灯す
甘くて優しい幸せの魔法。
戻る
編
削
Point
(2)