憧れの錬金術/木の若芽
流れる道の上
わたしの心のすみっこにころがっていた
古ぼけたつぼを見つけた
この光る砂岩の混じったかわらけ色と
口や手のダイナミックな形やら
らせんの模様は
このつぼが錬金術のためのつぼだと
わたしに物語る
そしてこれを使って心に錬金術をおこすヒントを
謎めかせる
過去をひとつひとつ鍋に入れていって
現在のこまごまもひとつひとつ加えていって
とろ火でじっくりかき混ぜながら煮ていく
そうしてできた夢を語ろう
錬金術がおきてひとつになるかもしれないよ
きっと宇宙の無限大な広大ななかに
樹木の星があるんだ
その恵みから宇宙の魔法つかいは錬金術を行って
いのちを遍満させるんだよ
戻る 編 削 Point(1)