同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 

ぐらす傾け、
一息ついてから。
男も女も歳も格好も別なく使える言の葉を、
先入観なくとらえれば、
さらさらと、
しっとりと、
ひたひたと、
じんわりと、
心に染み入るそれは、おいしい水のよう。
毎日ゆっくり飲んでいたい。
僕の体内に渦巻くものが海だとすると、
きっと僕は帰りたいのだろう。
ハンマーの硬い拳を何度も布団に叩きつけ、夜は扉を隠し、昼のうちにすり減らした靴を捨てて。
昔の人は「語る事なし」といった、この丘の上から咆哮しアシカに、笑われよう。
涙をろ過して灌ぐ、
故郷に。
ひび割れて
きしむ心に
降ってきた雨
ぽつ…ぽつ…
それはあな
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