同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 
もって母のこえを聞いている。ほら、素直に顔をあげてわらった。それだけでみんなが明るくなった。たおれかけた花の渇きに応える一雨。そのひと雫が沁みてゆく。大昔の生き物が見下ろしている。やがてただ沈黙するだけの化石になると。肉体も、思考も、言葉さえ。ていねいに掘りだして沈黙を読み解くひとだけに語ろう。うつくしかった世界、愛しさのかけら、涙とほほえみ。できることなら、この枯れた体に、もう一度あの水をと。

天空から水晶の雫が落ちるとき、
神の使徒がアロマに包まれ祈りを捧げる。
薔薇の花は変容し、女神のドレスになる。
潮騒と夕陽とラム酒が奏でるハーモニーが至福の高みへ。
女神は泉の水を飲み、

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