パス/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
ーが好きなんだな、と奥山は練習をするたびに思う事をまた思った。晴田は、パスの練習が出来ることをひたすら楽しんでいた。
 パスの練習は30分、1時間と続く。
 晴田は休憩を忘れるほど練習に熱中した。
 サッカーがそれほど好きではない奥山は体の疲れが晴田より先に立っていたが、晴田の晴れやかな表情を見ると、休もうとはなかなか言い出せなかった。
 それでも一時間を過ぎたあたりで、奥山は「少し休もうよ」
と言った。
「そうだね、休もう」
 二人は水飲み場へ行って水を飲んだ後、小山に座って休む事にした。
 二人とも汗びっしょりだった。
「なあ晴田さ、たまには他のやつ入れようぜ。誰かいないかな
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