ぼくが彼女をころした日/
川上凌
白い沙漠にころがる 8つのパーツをみたとき
なかなかいい出来だ、と思った
罪悪感に駆られて食べた中指が
胃の中でじんわり溶ける
よく考えれば
一昨日のきつねうどん以来の
食事だったのだ
中指はまるで
沙漠に沁みこむように
僕の一部になるのだろうか
そう考えた瞬間
じとりと 胃液がこみ上げた
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