ハロウィン。/菊池ナントカ
寝過ごして秩序を失う。
旧いシトロエンのタイヤがハズレている。
君は身体を失った。
キャンディーを食べながら木綿のワンピースが揺らめいてた。
僕はバス停で来ない誰かを待っている。
来ない誰か、は君です。
だから来ない明日を待っている状態。加速。
過ごした日々は確かにあったんだろ。
証拠なんてデタラメに見えるけれど。
記憶は確かだろ。
そりゃ僕は忘れっぽいけどさ。
眼をつぶるとハロウィンカラー。
光の速さを越えたオレンジ。
失うのが怖いなら、もう其処から一歩だって動くな。
ありがちなフィクション。
コレはノンフィクション。
漫画みたいな夢み
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