ロンリィ/川上凌
ロンリィ ロンリィ
あたしは ロンリー
好んで一人でいるわけじゃなくってよ
ほんとはあなたの胸で泣いて
ちいさな家でかまわないから
ボーダーコリーと猫と暮らしたい
そこにあなたもいたら
とびあがるくらい嬉しいわ
午前六時きっかりに起きて
トーストを焼いてからあなたを起こすの
朝日をめんどくさそうに嫌がるあなたに
じゃれついて、そしてうなじにキスするの
ロンリィ ロンリィ
あたしはロンリー
できることなら庭がほしい
月と星が見えるような天窓も
庭はボーダーコリーのためにあって
天窓はオリオン座がながれる夜のために
ミルクティー片手にあなたとふたりで
好んでひとりでいるわけじゃなくってよ
ほんとはあなたの手で頬を撫ぜられたい
ロンリィ ロンリィ
あたしはロンリー
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