沙漠と薔薇/
梅昆布茶
隠しているから
言葉が美しいのは心の井戸にふれるから
言葉が酷いのは空しさを知らないから
手のひらが暖かいのはきっと
誰かの手が凍えているから
たった一本の薔薇を見つけるために
僕たちは5000本の薔薇を育てているんだ
そしてそれを沙漠に植えたりするんだ
君に貸した本の間にこっそりと挟んでおいた
ラブソングを聴いて欲しいんだ
人生が美しいのは
たった一篇のラブソングがあるからなんだ
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