征空のメサイア/高原漣
 
銀翼連なる雲の果て

七たび往きて そのたびに

傷つき血を吐き火を噴いて

なおも折れざるかの翼

祈りたまえ 唱えたまえ

神よ神よなぜ見棄てたもう

キリエのうたう歌が、あかね空に吸いこまれてゆく

ああ飛行機雲は、消える
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