午前2時33分/吉岡ペペロ
 
なにがほんとうか分からなくなっていた

夢のなかで見たことなのか

現実に起こっていることなのか

ぼくはおかしくなっていた

たぶん夢のなかでの出来事だった

それを現実の出来事だと混同していた

午前2時33分

ふつうに傷つきふつうに狂っていた


風が木々を揺らしている

暗い針を逆立てている

風という差別が止まないでいる


なにがほんとうか分からなくなっていた

夢のなかで見たことなのか

現実に起こっていることなのか

ぼくはおかしくなっていた

たぶん夢のなかでの出来事だった

それを現実の出来事だと混同していた

午前2時33分

ふつうに傷つきふつうに狂っていた







戻る   Point(7)