(批評祭参加作品)『ある日、やってくる野性(ワイルド)なお母さんたちについて』/いとう
 


『ある日、やってくる野性(ワイルド)なお母さんたちについて』



著者名:三上その子
出版社:まつ出版
定価 :1,200円(本体1,200円+税)




日曜日、
三省堂書店の帰りにフィクショネスという本屋に寄って
三上その子さんの詩集を買った。



三上その子さんはその端麗な容姿に似合わず
骨太な詩を書く。と俺は思ってる。
表現が骨太なのではなく、詩の芯が骨太なのだ。



神様だった私は
スペアリブの脂身を
ウハウハと食いちぎり
いつかこうして
自分も誰かに
食われるだろうと思っていた


(「視肉になりたい」より
[次のページ]
戻る   Point(3)