彼女は月/朝焼彩茜色
もうとっくに満ちていると思ったら
まだ正面を向いていなかったのね
でも魂を物質化した細胞は 光を反応させてたわ
付き合いが長いのに 何も知らなく
ただ焦がれるしかない自由ロマン
科学の書物は貴女の説明書
根気がいるの 貴女を知るのに
でも止まらない自由ロマン
私は貴女を感じたい 自由ロマンで
付き合いが永いのに 愚痴や戯言に光で応えてくれて
ありがとう
貴女の宙慣れした凛とした大きな魂
時々感動がはみ出て怖くなるけれど
もっと焦がれたいと想うわ
これからも永い付き合いになるかと想うわ
同性の光をもつ貴女と私
もうとっくに満ちていると思ったら
案外緩やかに観察していたのね この星を
私も緩やかに満ちてみたいわ この星の片隅で
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