告白/三田九郎
定型というか
規則性というか
常識、
節度と言ったっていいかもしれない、
生き方っていうのは
どうしたってある程度の
種類というのか
区分というのか
そういうのがあって、
自由とか
こういうのが好みだとか言ったって、
ほとんど決まっちゃってるわけね。
え?
あ!
ちょっとくらい
新奇なものがあったって
そういう驚き、
生命の根源から瞬時に
ぶわっ
と衝撃が湧き出てくるような、
そういう生き方に遭遇するなんて
まずないんですね、
こういう言い方は
傲慢かもしれない
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